こんにちはやまログ!を運営しているやまだです!
今日は「好き」を仕事にしていくのは幸せなのか?というテーマについて自分の中で答えが見つかったのでそれについて共有していきたいと思います。
まず、結論から言ってしまうと、
やっていくうちに何か楽しくなって、結果、天職になる
というのが科学の一つの答えらしいです。
では具体的にどういうことなのか著書『科学的な適職』を一部抜粋して書いていきたいと思います
あの著名人も好きを仕事にしていない?!
スティーブ・ジョブズの有名なスピーチがあります。
「たまらなく好きなことを見つけてください。これは仕事についても恋愛についても同じです。仕事は人生の大きな一部であり、そこから深い満足を得るには心から最高だと信じられる仕事に就くしかありません。そして偉大な仕事をする唯一の方法は、自分の仕事を愛することです。もし好きなことがないなら、探し続けてください」
「好きを仕事に!」という考え方を世に知らしめたのではないでしょうか
しかし、実際にはあのジョブズですら好きなことを仕事にはしていなかったのです。
後年のアップルの仕事をジョブズが愛していたのは事実だと思いますが
ジョブズが本当に好きだったものはスピリチュアルの世界でした。なので本当に好きなものを仕事にしていたら思想家にでもなっていたはずです。
このようなことは多くの著名人のストーリーを聞いていくとよくあることです。
僕はメンタリストDaiGoさんの動画をよく観ているのですが
DaiGoさんも元々は物理が好きで、物理学者を目指していました。
しかし、実験機材が壊れてしまったりと紆余曲折あり、メンタリストを始めて
今となっては、ニコニコ動画の生主さんだったり、企業コンサルをされています。
つまり、元々好きだったものを仕事にすることはキャリア選択においては例外が多く
アドバイスとしてはあまり良くないのでは?と考えています。
では、ここからは仕事を見つける際のマインドの部分、
どんな考え方を持っていると、天職を見つけることができるのかを書いていきたいと思います
好きなことを仕事にしても幸福度は変わらない
多くの職業選択の研究では、好きなことを仕事にしてもさほど幸福度は変わらないというのが事実です。
ある研究では、被験者の仕事観について2パターンに分類しました。
- 適合派
→「好きなことを仕事にすることが幸せだ」と考えるタイプ。「給料が安くても満足できる仕事がしたい」と答える傾向が強い
- 成長派
→「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプ。「そんなに仕事は楽しくなくても給料は欲しい」と答える傾向が強い
一見適合派の方が幸せそうに見えるかもしれません。しかし実際は、
短期的に見ると、適合派の方が幸せを感じやすいが、1〜5年のスパンで見ていくと成長派の方が幸福度・年収・キャリアは高かったのです。
いくら好きなことを仕事にしても、クレームであったり、対人関係のトラブルであったりとアクシデントは起きます。「好きなことを仕事に」という思いが強すぎると、その分のギャップが強すぎてしまい結果的にその仕事に対する幸福度が下がってしまうということなのです。
では、ここからは、好きを仕事にしてもさほど意味がないのなら、自分が情熱を捧げられる天職ってどうすれば見つけることができるの?というところを考えていきたいと思います。
天職は自分が注いできたリソースの量に比例する
2014年にロイファな大学が起業家にアンケートを取り、「ワクワクして働いているか」や「仕事に投入している努力の量」についてアンケートを取った結果
- 今の仕事に対する情熱の量は、前の週に注いだ努力の量に比例していた
- 過去に注いできた努力の量が多くなるほど現時点での情熱の量も増加した
という事実がわかったのです。
被験者の中で最初から情熱を持って仕事に取り組んでいた人はいなかったということでした。
やっていくうちに楽しくなって、そこに注ぐリソースが増えて結果的に天職になっていたということ、ということですね。
個人的に思うことですが、そこの過程には、他者に褒めらたり、成果が出たりといわゆる成功体験というのも起きているのかなと思います。
天職を見つけたかったら何となくやって楽しくなったものを選ぶ
以上の結論から、真の天職を見つけたかったら、なんか楽しそうだからやってみてやっていくうちに楽しくなっていくものを選ぶ
いうことが科学が出した一つの答えということになります。
かくいう僕もキャリア選択にはずっと悩んできました。
「好きを仕事に」を鵜呑みにして、10代で始めたドラムが自分に天職だと思いドラマーを目指したりして、その後のキャリア選択に大きな弊害を起こしましたw
なので、どうかみなさんのキャリア選択のヒントになれればと思います。
やっていくうちに楽しくなるものというのは、フロー体験というのに非常に関連がありそうでこの辺もまたまとめてみたいと思っております。
参考文献に興味のある方は是非!
科学的な適職4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方【電子書籍】[ 鈴木祐 ] 価格:1,540円 |
※参考文献 『科学的な適職』2019 鈴木祐